音楽理論の必要性

近年、音楽をやっているにもかかわらず、音楽理論が全く分からない方が急増しています。特にDTM(デスクトップミュージック)が一般に広く馴染みだしてからはその勢いは凄まじいです。

DTMやってみたい!自分で曲をつくってみたい!そういった方が気軽に作曲に取り組める環境になってきた今だからこそ、音楽理論は絶対に必要なのです。

実際に、良く分からないけど作曲してみたいと言う方が意気込んでDTMソフトを購入し、すぐにつまづいてしまうのを良く見かけます。

最初に言っておきたいことは

『DTMソフトを使って作曲するには”DTMソフトが無くても作曲できる人”』でないと無理だということです。

更に言えば、PC、DTMソフトの設定や操作などの知識や技術が必要なので『DTMソフトが無くても作曲できる人』ですら『PC、DTMソフトの設定、操作』を学ばないとDTMソフトを使った作曲で思い通りの曲を作ることは不可能です。

気軽にはじめることは出来ますが、その実、すぐにつまづいてしまい思いのままに作曲作業を行うことが難しいのです。

もし、仮に音楽理論の知識が無い人がDTMソフトを使って作曲するとどうなるのか。
その実例をいくつか挙げると

・鳴ってはいけない音が鳴ってしまっている。(耳で聞いて明らかな不快音が入る)
・その楽器の音域外の音を使ってしまっている。
・ドラムのクラッシュシンバルとハイハットが同時に鳴っている。
・管楽器の息が続くわけが無い使われ方がされている。

など、普通はそんな演奏しないなぁ・・・物理的に不可能だなぁ・・・という様なことをやってしまいます。

せっかく頑張って作った曲がもはや”曲”ですら無くなってしまうのは残念です。

音楽理論さえ知っていればそのような間違いを犯してしまうことはまずありませんし、もっと色んなアイデアが浮かんだり、曲を作る際の手助けになります。

そこで当サイトではまず、全くの初心者の方が『DTMソフトが無くても作曲できる人』になる事が出来るよう、基本の基本から学習できる環境を提供しようと思います。

しっかりと音楽理論を学ぶことで、全く音楽をやったことの無い人でもちゃんとした曲を作れるようになり、今まで知らずに楽器を演奏していた方は自分が演奏していた事の裏づけ、理論づけか可能になり理解がより深まりますし、そこから派生してさらに新しい要素を取り入れることも可能になります。

アドリブ演奏で特定のスケール一辺倒で毎回同じような表現しかできなかった人も音楽理論を学ぶことでグっと世界が広がり、数ある選択肢の中から自分の表現したい音を選ぶ事が可能になるのです。

そしてそこに、”音楽の楽しさ”を見出せるようにもなっていくのです。