ステップ6 : イマジナリーバーライン

ステップ5の答え合わせ

ステップ5の問題は出来たでしょうか?

それではまず答え合わせからしたいと思います。

お題
ト音記号・4分の4拍子
1小節目(8分音符が1個、8分休符が1個、付点2分音符が1個)
2小節目(4分音符が4個)
3小節目(8分音符が2個、8分休符が1個、8分音符が1個、2分休符が1個)
4小節目(8分音符が1個、16分音符が2個、4分休符が1個、8分音符が2個、4分音符が1個)

答え

 

どうですか?ちゃんとできてましたか?

おそらく、初めての方はほとんどの方が上手く書けていないと思います。
それもそのはず、まだキレイに書くためのレクチャーをしていません。
上手くかけていなくても心配することはないのです。私も初めは出来てませんでした。

これからキレイに書けるようになる方法を書いていくので、ステップ5の例題と照らし合わせてみて下さい。全てが次のことを守って書かれています。


イマジナリーバーライン

楽譜をキレイに見やすく書くために、あるルールがあります。

それがイマジナリーバーラインです。

どういうものかと言うと、下の画像を見て下さい。

このように、小節内で拍数に合わせて”自分の頭の中で”見えない線を入れて分割するのです。(注※実際には決して線を書くことはしません。)

4分の4拍子であれば、1小節内をさらに頭の中で4分割します。

4分の3拍子であれば、1小節内をさらに頭の中で3分割します。

8分の6拍子であれば、1小節内をさらに頭の中で2分割します。

こうすることによって拍の頭が見やすくなり、小節内の何拍目を演奏しているのか分かりやすくなるのです。

また、下の画像も参考にして頂きたいのですが

4分の4拍子だから、どう書いても1小節の中が4拍だからいいじゃん!

という様な横着はしてはいけません。画像の正しい例の様に、きちんと音符の長さにあわせてイマジナリーバーラインを想像し、音符の長さにあわせた空間の取り方をするのも見やすい楽譜を書くための必須のルールです。


おたまじゃくしをキレイに書く為のルール

さて、ここまでの例題や問題は全て(ラ)の音で行ってきましたので、いままでは触れることがありませんでした。それは『おたまじゃくしの棒の向き』です。

2分音符・4分音符・8分音符・16分音符にもそれぞれ棒がついていますよね?

そしてその棒は上向きだったり下向きだったりします。一体何が違うでしょうか。
実はこの棒の向きにもキレイで見やすい楽譜を書くためのルールがあります。

それは第3線を基準に棒の向きを変えるというものです。

ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ・ド を拍も小節も気にせず4分音符で(2分音符でも8分音符でも16分音符でも何でも良いですが、おたまじゃくしの棒つきなもので)書くと下の画像の様になります。

この様に、(シ)を境に棒が上向きか下向きかを分けて書くことによって楽譜を見やすくする効果があります。(シ)の音だけは上向きでも下向きでも構いませんが、単独で書く場合は下向きで書くことの方が多いです。

例えば、(ファソラシ)の様な場合は下の画像の様に書きます。

 

また、(シドレミ)の様な場合は下の様に書きます。

 

じゃあ、(ソラシレ)の場合はどう書くの?(ラシドレ)の場合はどう書くの?
という疑問が沸きますが、答えは”見やすい様に書く”が正解となります。

 

(ソラシレ)と(ラシドレ)

この様に、(シ)より低い音の方が多いのか高い音が多いのかが1つの判断基準になります。とにかく、”見やすくする”というのは楽譜を書く上での絶対条件なのです。

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