和声的短音階(Harmonic Minor Scale : ハーモニックマイナースケール)
『学習カテゴリ-初歩:ステップ7』でNatural Minor Scale を学びました。
そこで、短音階(Minor Scale)には3種類存在するということについて触れましたが、今回はHarmonic Minor Scale (ハーモニックマイナースケール)について学んでいきたいと思います。
Harmonic Minor Scale (ハーモニックマイナースケール)
Harmonic Minor Scale (ハーモニックマイナースケール)とは上の画像の様に
『全音・半音・全音・全音・半音・増2度・全音』
の関係で構成される音階のことを言います。
少しややこしいですか?
次の画像を見てください
こちらは C Natural Minor Scale の画像ですが、Harmonic Minor Scale(ハーモニックマイナースケール)と比較すると次のような関係になります。
このように、良く見ると Natural Minor Scale(ナチュラルマイナースケール)の第7音目が半音上がった形ということが分かります。
なぜこの様になるかは、実はHarmonic Minor Scale(ハーモニックマイナースケール)が元々、Natural Minor Scale(ナチュラルマイナースケール)から派生したスケールだからなのです。
ルートに進む際に全音で解決するよりも、半音で解決するほうが音の動きがなめらかになります。このなめらかさを求めてNatural Minor Scale(ナチュラルマイナースケール)に手を加え生まれたスケールがHarmonic Minor Scale(ハーモニックマイナースケール)となります。
実際に演奏してみると分かりますが、アラビアっぽい感じの音の響きになります。
『全音・半音・全音・全音・半音・増2度・全音』を丸暗記するよりも、Natural Minor Scale(ナチュラルマイナースケール)の第7音目が半音上がった形。と言う風に覚えたほうが音楽的ですし、また、覚えやすいと思います。
そうすることによって、わざわざHarmonic Minor Scale(ハーモニックマイナースケール)を覚えずとも、Natural Minor Scale(ナチュラルマイナースケール)さえ覚えておけば、その第7音目を半音上げることによってHarmonic Minor Scale(ハーモニックマイナースケール)を完成させることが可能になります。