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ステップ9-2 : Minor Key の調子記号

学習カテゴリ-初歩の初歩:ステップ7』で Minor Scale を学びました。

C Minor Scale を書いていく中で、
『全音・半音・全音・全音・半音・全音・全音』の音階を完成させるためにいくつか臨時記号を用いましたよね。

しかしメジャースケール同様、実際に何小節もある曲の中で、臨時記号が必要な音符の全てに書き込むのは書き手にとっても読み手(奏者)にとっても良いものではありません。

1曲の譜面にいくつもあっちこっちに変化記号が書いているところを想像してみると、頭がこんがらがってしまいそうになります。

そのような見づらい譜面になるのを防ぐ為に、それぞれのキーの臨時記号を譜面の最初に書いておく。という手法がとられます。
これを各キーの『調子記号(調号)(Key Signature:キーシグネイチャー)』と言い、その曲がどの調(Key)で作られた曲なのかを示す記号になります

実際に下の画像でどういうものなのか確かめてみましょう。

例えば G Minor Scale の場合

この様に、そのKeyで使用する臨時記号に対して、あらかじめ書き込んでおくのです。
こうすることによって、楽譜の中で登場する(B♭)(E♭)に臨時記号をその都度書かなくても、(B)と(E)の音に常に♭を付けて演奏することを示すことが出来ます。

しかし、曲の中で(B)や(E)の音を演奏させたい場合はナチュラルを書き込む必要があります。
そしてその使用したナチュラルはその小節内で(あるいはしばらく)効果を保ち続けるので、まぎらわしさを回避するために、次に(B)や(E)の音が登場し(B♭)や(E♭)の音を演奏させたい場合は臨時記号を書き加えて『元のKeyのスケール音に戻る』ことを示さなければなりません。

これが曲であるとするなら (Key in g minor) または (Key of g minor)の様に記されます。
(G Minor Scale の曲ですよー。と楽譜の最初を見ただけで判断することができます。)

また、わざわざ親切に(Key of g minor)の様なことを書かないのも普通なので、
楽譜のはじめの調号を見るだけでそれがどのKeyの曲であるかを判断できるようになる必要があります。

そしてあいまい化を回避するためにMajor ScaleはMajorと『M』を大文字で。
Minor Scaleの場合はminorと『m』のように小文字で表記することが一般的です。

またMajorの場合はMajorを省き、『key in G』のように書き、minorは『key in g-』の様に( – :マイナス)の記号で表されます。

( – :マイナス)はminorを意味します。